中学野球の指導で、意外と差が出るのが挟殺プレーです。
試合では、ランナーを挟んだのにアウトにできなかったり、送球が乱れて進塁を許したりする場面があります。
挟殺プレーは、単にボールを投げてランナーを追い込めばよいわけではありません。捕球する側の準備、投げるタイミング、追いかける選手の動きがかみ合って、初めてアウトにつながります。
そこで、私が大切にしたいのは、普段のキャッチボールの後に、3人組で挟殺プレーを取り入れることです。
⚾ ① まずは3人組で基本の動きを確認する
キャッチボールが終わったら、そのまま3人組をつくります。
2人が送球する野手役、もう1人がランナー役です。最初は短い距離で、ゆっくり動きながら始めます。
野手はランナーを挟んだ状態からスタートし、ボールを持った選手がランナーを追い込み、相手の野手に送球します。
このとき、意識したいのは次の3点です。
● ボールを持った選手は、ランナーを追い込みながら送球の準備をする。
● 受ける選手は、ただ待つのではなく、捕球しやすい位置へ動く。
● ランナー役は、野手の動きを見ながら走り、実際の試合に近い状況をつくる。
最初から全力で行う必要はありません。まずは動きとタイミングを理解することが大切です。
⚾ ② 送球したら、その場で止まらない
挟殺プレーでよく見られるのが、送球した選手がその場に立ち止まってしまうことです。
送球した後も、次のプレーに備えて動き続ける必要があります。
受け手が捕球したら、今度は反対側からランナーを追い込みます。送球した選手も、次の送球を受けられる位置へ移動します。
この繰り返しによって、ランナーの進む方向を限定していきます。
指導するときは「投げたら終わりではない」「次のプレーに備えよう」という声かけを意識したいところです。
⚾ ③ 慣れてきたら実戦に近づける
基本の動きができるようになったら、少しずつ難易度を上げていきます。
例えば、ランナー役が左右に動くようにしたり、野手が送球するタイミングを自分たちで判断したりします。
ただし、無理にランナーを追い込もうとして、近距離から強いボールを投げるのは避けたいところです。相手が捕球しやすい送球を心がけ、走路上での接触にも注意します。
また、3人組での練習では、同じ選手ばかりが送球役にならないように、役割を交代することも大切です。
短い時間でも、全員が野手側とランナー側の両方を経験することで、プレーへの理解が深まります。
⚾ キャッチボールの後のひと工夫が試合につながる
挟殺プレーは、試合で頻繁に起こるプレーではないかもしれません。しかし、いざという場面で確実にアウトを取れるかどうかは、チームの守備力を左右します。
特別な道具を準備しなくても、キャッチボールの後に3人組をつくれば練習できます。
毎日の練習に少しずつ取り入れ、送球、捕球、連携の感覚を身につけていく。
キャッチボールを単なる肩づくりで終わらせず、実戦につながる守備練習へ発展させる。
こうした小さな積み重ねが、試合の中で慌てずに対応できる選手を育てるのだと思います。
#中学野球 #野球指導 #挟殺プレー #ランダウンプレー #守備練習 #キャッチボール #中学野球指導者 #高校野球につながる指導

コメント