ランナーコーチの練習。全員ができる選手に育てたい

走塁練習というと、走者本人のスタートやベースランニングに目が向きがちです。

でも、実際の試合ではランナーコーチの判断や声かけも、とても大切です。

三塁コーチが腕を回すのか、止めるのか。その判断一つで、得点になることもあれば、アウトになることもあります。

だからこそ、ランナーコーチは一部の選手だけに任せるのではなく、チーム全員ができるようにしておきたい技術だと思います。

⚾ ① まずは基本の動きを覚える

ランナーコーチには、走者に状況を伝え、次のプレーを判断する役割があります。

一塁コーチなら、打者走者に一塁まで走り抜けることを伝えたり、オーバーラン後の帰塁を助けたりします。

三塁コーチなら、二塁走者が三塁を回る場面で、ホームへ進むのか、三塁にとどまるのかを判断します。

まずは、腕を回す、止める、戻すといった基本的な合図を全員で確認します。

大切なのは、声を出すだけではありません。走者が見やすい位置に立ち、はっきりと伝えることです。

🏃 ② 走塁練習と組み合わせる

ランナーコーチの練習は、走者のいない状態で合図だけを練習しても、なかなか実戦につながりません。

そこで、普段のベースランニングにコーチ役を加えます。

練習方法

● 一塁走者、打者走者、ランナーコーチを配置する。

● 指導者が外野方向へノックを打つ。

● 走者は打球を見て走り、コーチは打球と野手の動きを見て指示を出す。

● 走者はコーチの声や合図を確認しながら、次の塁を狙う。

● 終わったら、コーチの判断が適切だったかを全員で振り返る。

最初は判断しやすい打球から始め、慣れてきたら打球の方向や野手の位置を変えていきます。

走者だけでなく、コーチ役にも「なぜ回したのか」「なぜ止めたのか」を説明させると、判断力が身についていきます。

👀 ③ 三塁コーチは、どこを見て判断するのか

三塁コーチの練習では、打球だけを見ていてはいけません。

外野手が打球を捕った位置、ボールを処理するまでの速さ、中継プレーの状況、走者のスピードなど、いくつかの情報を合わせて判断する必要があります。

練習では、あえて判断が難しい打球も用意します。

例えば、外野の前に落ちた打球と、外野の頭を越えた打球では、進塁の可能性が変わります。

ただし、何でも積極的に回せばよいわけではありません。アウトになる危険性も考えながら、走者にとって最善の判断をすることが大切です。

🤝 ④ 全員がコーチ役を経験する

チームによっては、ランナーコーチをいつも同じ選手が担当することもあると思います。

もちろん、経験のある選手に任せるメリットはあります。

それでも、練習では全員にコーチ役を経験させたいものです。

走者としてプレーしているだけでは気づかなかったことも、コーチの立場になると見えてきます。

「どこまで走者を見ればよいのか」「いつ判断すればよいのか」「声はどのタイミングでかけるのか」。

こうしたことを自分で考える経験が、走者になったときの判断力にもつながります。

🌱 走塁は、一人だけで完結しない

走塁は、走者の足の速さだけで決まるものではありません。

打球判断、スタート、ベースランニング、そしてランナーコーチとの連携。すべてがつながって、一つのプレーになります。

指導者として、走者の練習だけで終わらせず、コーチ役も含めた実戦的な練習を取り入れていきたいと思います。

ランナーコーチも大切な戦力。全員が判断できるチームは、走塁の幅も広がります。

普段の練習から役割を交代しながら、走る技術と判断する技術の両方を育てていきたいですね。

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