紅白戦の本当の役割|指導者はどこまで口を出すべきか

紅白戦は、単に試合形式の練習をするためだけのものではありません。

普段の練習で身につけた技術や動きを、実際の試合の中でどれだけ発揮できるのか。

そして、自分たちで考え、判断し、対応できるのか。

そこを見極めることも、紅白戦の大切な役割だと思っています。

⚾ あえて試合を止めない

紅白戦をしていると、指導者として口を出したくなる場面がたくさんあります。

「今の場面はこう動くんだよ」

「もっと早く判断しないと」

「今のプレーはこうするべきだった」

もちろん、伝えなければいけないこともあります。

ただ、毎回のプレーで指導者が答えを教えてしまうと、選手は自分で考える前に、指導者の指示を待つようになってしまいます。

だからこそ、私はあえて口を出さずに、選手たちに任せる時間も大切にしたいと思っています。

ミスをしても、すぐに試合を止めない。

判断を間違えても、まずはそのままプレーを続けさせる。

その場で自分たちが何を考え、どう対応するのかを見ることに意味があります。

⚾ ミスをした後に何ができるか

例えば、ノーアウト一塁。

バントなのか、打つのか。

打球が転がったとき、ランナーはどう判断するのか。

内野手はどこでアウトを取るのか。

外野手は次のプレーまで考えているのか。

試合では、練習で教えたとおりに進むとは限りません。

想定していなかったことも起こります。

そんなときに、選手同士で声をかけ合い、状況を確認し、自分たちで修正できるか。

ここに、実践力の差が表れます。

失敗しない選手を探すのではなく、失敗したときに自分で気づき、次のプレーにつなげられる選手を見たい。

紅白戦では、そんな視点も大切にしています。

⚾ 指導者は何も言わなくていいのか

もちろん、そういうことではありません。

選手に任せることと、何も指導しないことは違います。

危険なプレーがあれば止めなければいけませんし、チームとして大切な約束事が守られていなければ、確認する必要もあります。

また、試合が終わった後には、気になったプレーを振り返ることも大切です。

ただし、プレーの最中にすべての答えを与える必要はありません。

選手が自分で気づくまで待つことも、指導の一つだと思います。

そして、選手たちが自分で考えて動けるようになったとき、少しずつ指導者が口を出さなくても成立する野球になっていきます。

⚾ 指導者の匙加減が大切

ここが一番難しいところかもしれません。

どこまで任せるのか。

どこで声をかけるのか。

どのミスは経験として残し、どのミスはその場で修正するのか。

これは、チームの成長段階や選手の理解度によっても変わります。

まだ経験の少ない選手に、すべてを任せても難しいでしょう。

反対に、ある程度理解している選手に毎回指示を出していては、自分で判断する機会を奪ってしまいます。

だからこそ、選手の力を見ながら、教えることと任せることのバランスを取る。

この匙加減が、指導者の腕の見せどころだと思っています。

紅白戦は、選手を評価する場であると同時に、指導者自身が普段の指導を振り返る場でもあります。

教えたことが試合でできているか。

選手は自分で考えられているか。

チームとして成長しているか。

それを確認しながら、次の練習につなげていく。

試合を止めて教えることだけが指導ではありません。あえて見守ることにも、大きな意味があります。

選手が自分で考え、仲間と協力し、試合の中で成長していく。

そんな紅白戦をつくっていきたいですね。

#野球指導 #紅白戦 #少年野球 #中学野球 #高校野球 #指導者の役割 #野球の実践力

\ 最新情報をチェック /

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました