練習試合は負けてもいい!結果をうまく利用して次につなげる

指導の考え方

練習試合で負けると、やはり悔しいものです。

選手も悔しいでしょうし、指導者もいろいろと考えると思います。

「もっとこうすればよかった」

「あの場面で違う采配をしていれば」

試合が終わってから、いろいろな反省が出てきます。

でも、私は練習試合では、負けること自体を必要以上に恐れる必要はないと思っています。

大切なのは、負けたという結果をどう利用するかです。

負けた試合を、ただ悔しい思い出で終わらせてはいけません。

そこから何を学び、次にどう生かすか。

それが練習試合の大きな意味だと思います。

① 負けた試合には、課題がたくさん隠れている

勝った試合では、どうしてもよかった部分に目が向きがちです。

もちろん、勝った試合にも反省点はあります。

ただ、負けた試合では、自分たちの弱い部分がはっきりと表れることがあります。

例えば、

● 四球から失点してしまった

● 走者を進める場面で進塁打が打てなかった

● バント処理やカバーリングができなかった

● 相手の足を警戒できず、簡単に盗塁を許した

● チャンスで焦ってしまい、自分たちの打撃ができなかった

こうした場面を振り返ることで、普段の練習では気づかなかった課題が見えてきます。

試合の中で起きたことだからこそ、選手にも伝わりやすい部分があります。

② 反省点を全部練習に持ち込まない

ここは、指導者が気をつけたいところです。

負けた試合の反省をすると、いろいろな課題が出てきます。

あれもできていない。

これもできていない。

そう考えてしまうと、次の練習で全部を修正しようとしてしまいます。

でも、それでは選手も何を頑張ればよいのか分からなくなってしまいます。

私は、反省点の中から、特に大切なものを絞ることが必要だと思います。

例えば、守備のミスが多かったとしても、すべてを一度に直そうとするのではなく、まずはカバーリングを徹底する。

走塁の判断が悪かったなら、次の練習では実際の試合を想定した走塁練習を増やす。

課題を見つけることと、課題を整理することは違います。

指導者が優先順位をつけて、選手が取り組みやすい形にすることが大切です。

③ 試合で起きたことを、そのまま練習に取り入れる

せっかく試合で課題が見つかったのなら、それを練習に生かしたいものです。

例えば、練習試合で内野のカバーリングができずに失点したとします。

そのとき、試合後に「カバーをしっかりしろ」と言うだけでは、なかなか改善しません。

実際に起きた場面を再現して、どの選手がどこに動くのかを確認する。

打球が転がったとき、送球がそれたとき、走者が進塁したとき。

いろいろな状況を想定して練習します。

バッティングでも同じです。

チャンスで外野フライを打てなかったのであれば、ただ打ち込みを増やすのではなく、走者を置いた場面を想定して練習する。

試合で起きたことを練習に持ち帰ることで、選手にも目的が伝わりやすくなります。

試合で見つかった課題を、次の練習のテーマにする。

これを繰り返すことが、チームの成長につながると思います。

④ 選手自身に反省させることも大切

試合後、指導者がすべての反省点を話してしまうことがあります。

もちろん、必要な指導はしなければなりません。

ただ、選手自身に考えさせる時間も大切だと思います。

「今日の試合で、自分ができたことは何だった?」

「次の試合までに、何を改善したい?」

こんな問い掛けをしてみるのもよいでしょう。

最初は、なかなか答えられない選手もいるかもしれません。

それでも、自分のプレーを振り返る習慣をつけることが大切です。

指導者に言われたことだけを直すのではなく、自分で課題に気づける選手になってほしいと思います。

もちろん、選手の反省が的外れなときには、指導者が整理してあげればよいのです。

⑤ 負けた後の声掛けで、次への気持ちは変わる

負けた試合の後、指導者の声掛けはとても大切です。

悔しい気持ちになっている選手に、さらに厳しい言葉を重ねても、次への意欲につながらないことがあります。

だからといって、何でも「よく頑張った」で終わらせる必要もありません。

よかったところはしっかり認める。

改善しなければならないところは具体的に伝える。

そして、次に何をするのかを示す。

例えば、

「今日は負けたけれど、最後まで自分たちの攻撃ができた場面はあった。次は守備の連携をもう一度確認しよう」

そんな声掛けでも、選手の受け止め方は変わると思います。

大切なのは、負けたことを引きずらせるのではなく、次の目標に気持ちを向けさせることです。

⑥ 指導者も負けた試合から学ぶ

選手に反省を求めるなら、指導者自身も振り返らなければなりません。

選手の起用は適切だったのか。

練習してきたことを試す機会を与えられたのか。

試合中に声を掛けすぎていなかったか。

選手に考えさせる場面をつくれていたか。

負けた原因を、すべて選手の技術や精神面の問題にしてしまうのは違うと思います。

指導者の采配や普段の練習にも、改善できる部分があるかもしれません。

選手と一緒に、指導者も成長していく。

そういう姿勢を持っていたいものです。

⑦ 負けた試合を次の勝利につなげる

練習試合は、大会で勝つための準備でもあります。

だからこそ、負けた試合にも大きな価値があります。

大切なのは、負けたことを無駄にしないことです。

何ができなかったのか。

なぜうまくいかなかったのか。

次はどうすればよいのか。

それを選手と一緒に考え、練習で改善し、もう一度試合で確認する。

この繰り返しが、チームを強くしていくのだと思います。

もちろん、負けてもいいから適当に試合をすればよいということではありません。

一試合一試合に目的を持ち、真剣に取り組むことが前提です。

負けた試合の価値は、その後の取り組み方で決まる。

練習試合で負けたときこそ、指導者の考え方が大切になります。

結果だけを見て終わるのではなく、その結果を次の成長に利用する。

そんな積み重ねが、大会での一勝につながっていくのではないでしょうか。

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