練習試合は負けることを恐れるな!大胆な起用と采配に挑戦する

試行錯誤の2年間

練習試合で負けると、やはり悔しいものです。

選手も悔しいでしょうし、指導者もできれば勝ちたいと思います。

ただ、私は練習試合では、もう少し大胆な起用や采配をしてもよいと思っています。

大会では、どうしても勝つことを優先しなければならない場面があります。

しかし、練習試合まで勝つことだけを考えてしまうと、選手に経験させられることが限られてしまいます。

練習試合は、失敗を恐れずに挑戦できる大切な機会です。

せっかく試合をするのなら、普段できないことにも挑戦させたいと思います。

① 勝つためだけの起用になっていないか

試合になると、どうしても信頼できる選手を中心に起用したくなります。

守備が安定している選手。

打撃で結果を出している選手。

試合経験が豊富な選手。

勝つことを考えれば、自然な選択かもしれません。

ただ、いつも同じ選手ばかりが出場していては、他の選手が成長する機会を失ってしまいます。

練習試合では、普段出場機会の少ない選手にも積極的にチャンスを与えたいところです。

例えば、いつも控えにいる選手をスタメンで起用してみる。

普段とは違う守備位置を経験させてみる。

上位打線を任せてみる。

もちろん、いきなり難しい役割を与えればよいというわけではありません。

その選手に何を経験させたいのかを考えた上で、起用することが大切です。

② 守備位置を変えることも経験になる

練習試合では、守備位置にも工夫ができます。

普段は内野を守っている選手に外野を経験させる。

外野手に内野の動きを経験させる。

投手を複数のポジションで起用してみる。

こうした経験は、選手の視野を広げることにつながります。

違うポジションを経験すると、今まで気づかなかった動きや考え方が見えてくることもあります。

例えば、内野手が外野を経験すると、打球の追い方やカバーリングの考え方が変わるかもしれません。

ただし、守備位置の変更は選手の適性や安全面も考えなければなりません。

特に捕手や投手など、専門的な準備が必要なポジションは慎重に考える必要があります。

大切なのは、ただポジションを変えることではなく、そこから何を学ばせるかです。

③ 打順も大胆に変えてみる

打順についても、練習試合ならいろいろな組み方ができます。

普段は下位を打っている選手を上位に置いてみる。

足の速い選手を1番にしてみる。

長打力のある選手を4番以外で起用してみる。

バントや進塁打ができる選手を、チャンスでどのように使うか考えてみる。

打順を変えることで、選手の違った一面が見えることがあります。

また、選手自身も新しい役割を与えられることで、責任感や意識が変わることがあります。

「今日はこの役割を任せてみよう」

そんな指導者の考えが、選手の成長につながることもあると思います。

④ 失敗しても、そこから学べばいい

大胆な起用をすれば、当然うまくいかないこともあります。

慣れない守備位置でミスをする。

初めての打順で結果が出ない。

大事な場面で作戦が成功しない。

そんなこともあるでしょう。

でも、練習試合であれば、その失敗を次につなげることができます。

ここで大切なのは、失敗した選手を責めないことです。

せっかく挑戦させたのに、失敗したことで強く叱ってしまえば、選手は次から思い切ったプレーができなくなるかもしれません。

もちろん、何でも許せばよいという話ではありません。

準備不足だったのか。

判断が遅れたのか。

技術が足りなかったのか。

原因を一緒に考え、次にどうすればよいのかを伝えることが大切です。

失敗を経験で終わらせるのではなく、次の成長につなげること。

それが練習試合の大きな役割だと思います。

⑤ ただ大胆にするだけでは意味がない

ここは、指導者が特に気をつけたいところです。

練習試合だからといって、何でも自由に試せばよいわけではありません。

起用にも采配にも、目的が必要です。

例えば、

● 控え選手に試合の緊張感を経験させたい

● 投手の新しい役割を確認したい

● 走塁の判断力を見たい

● 守備の連携を確認したい

● 選手自身に試合の流れを考えさせたい

このように、試合前に指導者の中で目的を整理しておきます。

選手にも、必要に応じてその目的を伝えておくとよいと思います。

何となく起用するのと、目的を持って起用するのでは、同じ結果でも意味が違います。

⑥ 指導者自身も挑戦する

私は、練習試合では指導者自身もいろいろな采配に挑戦してよいと思っています。

いつも同じ選手を同じ打順で使う。

いつも同じ場面で同じ作戦を使う。

それでは、指導者自身も新しい発見が少なくなってしまいます。

もちろん、すべてを変える必要はありません。

今までのチームの形を大切にしながら、少しずつ新しいことを試していけばよいと思います。

そして、試合が終わったら振り返る。

起用した選手はどうだったのか。

作戦は適切だったのか。

選手は何を感じたのか。

指導者自身の采配にも改善点がなかったか。

選手だけでなく、指導者も試合から学ぶことが大切です。

⑦ 練習試合だからこそ、選手の可能性を広げたい

大会では、どうしても勝敗が大きな意味を持ちます。

しかし、練習試合は選手の可能性を広げる場でもあります。

普段出場できない選手にチャンスを与える。

新しい役割に挑戦させる。

失敗を経験させる。

選手自身に考えさせる。

こうしたことを積み重ねていくことで、チーム全体の力が少しずつ高まっていくと思います。

練習試合で負けることを恐れて、選手の挑戦する機会を奪ってはいけない。

もちろん、勝ちにいく姿勢も大切です。

ただ、目の前の一勝だけにこだわるのではなく、その試合が選手の将来にどうつながるのかを考えたいものです。

練習試合は、指導者の考え方が表れる場所でもあります。

大胆に起用すること。

思い切った采配をすること。

そして、そこに明確な目的を持つこと。

勝つための試合だけではなく、選手を育てるための試合をつくる。

そんな練習試合を大切にしていきたいですね。

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