選手が飽きない工夫。トレーニングにも創意工夫が必要

試行錯誤の2年間

トレーニングは、年間を通して続けていくことが大切です。

ただ、毎日同じメニューを繰り返していると、選手も飽きてしまいます。

最初は一生懸命取り組んでいても、いつの間にか回数をこなすだけになってしまうこともあります。

指導者として考えたいのは、どうすれば選手が前向きに取り組めるかということです。

トレーニングは継続が大切。でも、継続させるためには工夫も必要です。

⚾ ① 同じメニューばかりにしない

例えば、毎回スクワット、腹筋、腕立て伏せを繰り返すだけでは、選手も単調に感じてしまいます。

もちろん、基本的な補強を繰り返すことは大切です。

ただ、少し内容を変えるだけでも、選手の反応は変わります。

● スクワットを片足のバランス運動に変える。

● 腹筋運動をプランクや体幹を使った動きに変える。

● その場での運動だけでなく、移動しながら行う。

● 二人一組で協力するメニューを取り入れる。

● ボールやミニハードルなどの道具を使う。

同じ筋肉や動きを鍛える場合でも、やり方を変えることで新鮮さが生まれます。

🏃 ② 遊びの要素を取り入れる

トレーニングに少し遊びの要素を加えることも有効です。

例えば、片足立ちでバランスを競う。

ミニハードルを使って、決められた動きを正確に行う。

二人組でボールを使いながら、体のバランスを保つ。

こうした練習なら、選手も楽しみながら取り組めます。

ただし、競争にする場合は、速さや回数だけを評価しないことも大切です。

動きの正確さや姿勢、最後まで丁寧に取り組めているかも見てあげたいですね。

楽しさの中にも、トレーニングの目的を持たせることが指導者の工夫だと思います。

🤝 ③ チーム対抗やグループ練習にする

個人で黙々と行うトレーニングも必要ですが、チームやグループで取り組む方法もあります。

例えば、3〜4人のグループに分けて、いくつかの補強メニューを順番に回るサーキット形式です。

● 体幹トレーニング

● 下半身の補強

● ミニハードル

● バランス運動

● 股関節周辺の運動

一定時間ごとに場所を交代すれば、いろいろな動きを取り入れることができます。

仲間と声を掛け合いながら取り組むことで、自然と活気も出てきます。

ただし、競争が目的になってフォームが崩れないように、指導者は動きを確認する必要があります。

👀 ④ 選手自身にメニューを考えさせる

私が特に大切だと思うのは、選手自身にも考えさせることです。

指導者がすべてのメニューを決めるのではなく、ときには選手に補強メニューを考えさせてみる。

例えば、グループごとに体幹や下半身のトレーニングを一つ考えさせ、みんなの前で紹介してもらいます。

その運動はどこを鍛えるのか。

野球のどんな動きにつながるのか。

安全に行うためには何に気をつけるのか。

こうしたことまで考えさせると、ただ指示されたことをこなすのとは違った取り組みになります。

もちろん、選手が考えたメニューをそのまま採用するのではなく、指導者が内容や安全性を確認することが必要です。

⚾ ⑤ 野球の動きにつなげる

トレーニングだけを切り離して考えるのではなく、野球の動作につなげていくことも大切です。

例えば、下半身の補強をした後に守備の構えやゴロ捕球を行う。

体幹を意識した運動の後に、投球や打撃の動きを確認する。

バランス運動の後に、片足での着地や方向転換を行う。

そうすることで、選手もトレーニングの意味を理解しやすくなります。

「何のためにこの運動をしているのか」

これを選手が理解しているかどうかで、取り組み方も変わってくると思います。

🌱 指導者の創意工夫が、選手の意欲を変える

トレーニングは、きつければよいというものではありません。

毎回同じことを繰り返して、選手がただ回数をこなすだけになってしまっては、もったいないと思います。

メニューを変える。道具を使う。仲間と協力する。選手自身に考えさせる。

ちょっとした工夫で、トレーニングの時間は変わります。

もちろん、楽しさだけを求めるのではなく、鍛える目的を忘れないことも大切です。

そして、選手の成長段階や疲労を考えながら、無理のない内容にすること。

選手が飽きずに取り組める工夫も、指導者の大切な技術の一つです。

指導者自身もいろいろな方法を学び、試しながら、選手が前向きに体づくりを続けられる環境を作っていきたいですね。

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